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2670話

彼女は明らかにアビンに対して、もっと激しく責められたいという切実な欲望を抱いていた。それほどまでに彼女は求めていたのだ。

だからアビンのからかうような言葉にも返答せず、ただ目的地がどこにあるかを告げるだけだった。行けばいいのだから。

アビンはモリア夫人を抱きかかえ、彼女の案内した部屋へと向かった。やはりそれは主寝室で、非常に温かみのある上品な雰囲気に整えられていた。一目見ただけで教養のある人物が設えた部屋だとわかる。詳細は割愛するとして、まずはアビンの行動を見てみよう。

彼女を抱えたままベッドの縁まで来ると、そのままポンと放り投げた。モリア夫人の体はベッドの上で弾んだ。

「これはバネ式のベ...