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267話

「兄貴、この件はまた後でだ。アービンのあのロバの糞野郎、マジで絶情峰に登ったぞ。すぐに人を連れて包囲に向かう」

「よし、大拿、俺も一緒に行くぞ」

安大坤は嬉しそうに応じた。

そこで、安大拿は無線機で近くの警察官たち全員に自分たちの位置に集合するよう遠隔指示し、それから絶情峰へ向けて包囲に向かった。

秀陽県から連れてきたこれらの警察官たちは、以前はみな安大拿の兄弟分や部下だった。今や彼は常務副県長でもあるため、殺人犯を捕まえると言えば、この連中はこぞって彼に取り入ろうとちょこちょこと駆けつけてきたのだ。

アービンは実は背後に人がついていることを知っていた。特に絶情峰に登る時、振り返って下を見ると...