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2630話

「何度か話そうとしたけれど、アビンのキスで言葉を発する暇もなく、気づけば自然と足を開いていた。開いた瞬間、城門が硬いものに押し広げられる感覚があり、思わず「あっ」と声を漏らして、押し殺した声で喘ぎ始めた。彼女は快感で頭がクラクラしそうだった。

この男はいつでもこんなに強引だ。彼女が心の準備を整える間もなく、侵入者が彼女の城に踏み込み蹂躙を始めた。アビンはさっきあの野蛮人がヴィシモをここに連れてくると聞いた瞬間から、自分の算段を立てていた。この機会にヴィシモを抱き、先ほど趙萍児との行為で出かけた種子をヴィシモの中で放出しようと。仕方ない、どちらも自分の女なのだから、どちらに種を蒔いても同じこと...