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2620話

「それじゃあ」と言って、楊麗は趙萍児の肩を軽く叩くと、先に部屋に入っていった。

趙萍児は呆然と楊麗の美しいシルエットが部屋に消えていくのを見つめながら、自分の心は極度の矛盾に陥っていた。

彼女と楊剛は自由恋愛で結ばれたカップルだったから、感情の基盤に問題はなかった。

これまで、楊剛以外の男性とそういう関係を持つことなど考えたこともなかった。

でも今日、阿賓が楊曼をイかせまくっていると聞いた時、彼女の心は大きく揺れ動いた。彼女は心の中でわかっていた。楊剛はもういない。そして将来的に、ずっと男性なしでいることなど不可能だということを。

生理的な欲求は、どんな女性にだってあるものだ。それに...