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2520話

女が問い返した。

「あなたの言いたいことは、私たちの決断が間違っているということ?」

カルロス大統領が尋ねた。

「大統領、私はただの女です。政治のことも軍事のことも分かりません。でも、こういう道理は分かります。相手の立場に立って考えれば、彼は私たちの政府がやり過ぎだと感じているはずです。彼はただ一人を殺しただけなのに、今や自分の能力で、政府軍が最も頭を悩ませていた反政府武装組織をすべて従えたんです。政府軍に代わって従えたのに、感謝するどころか、図に乗って彼を裁こうとしている。そんなこと、バカじゃなければ誰もしませんよ」

女は分析した。

「最も重要なのは、アバネフとモルセフは政府軍がずっと殲滅で...