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2519話

「カルロス大統領が言った。

「これはいいことじゃないか?この男が本当に我々の政府に敵対したいわけではないということだ。彼は功績で罪を償い国家に貢献する意思を示しているのに、どうして君は反対するんだ?」

女性が不思議そうに尋ねた。

「物事はそう簡単じゃない。まず、この男は殺人犯だ。千年の歴史を持つ少数民族の女族長を殺した。

これは非常に悪い社会的影響を与えている。それに、この事件は公開裁判で審理され、すでに死刑判決が下されているんだ。

ところがこいつは武術の腕を活かして、死刑囚房へ護送される途中で逃走した。

その後ジャングルに逃げ込み、数ヶ月後には、タラス市周辺のジャングルにいた反政府武装組織を...