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2385話

「実は、私の能力があれば、彼を簡単に始末して警察にも気づかれないようにできるんだが、そんなことはしたくない。ただ、我が国のこの害虫を早く故郷に追い返したいだけだ」

「わかったわ、ダーリン。必ずその願いを叶えるお手伝いするわ。でも教えて、なぜあなたと黄領事はそんなに敵対しているの?何かあったの?」

ケイシーは不思議そうに尋ねた。彼女にはアビンと黄領事がなぜそこまで水と油のような関係なのか理解できなかった。二人の立場はまったく異なるのに、いったい何があったというのだろう?

「特に理由はない。ただ彼が部下の林麗という女性に手を出そうとしたのを俺が止めただけだ。特に林麗が俺に好意を持っていて、俺...