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2308話

それで、彼は怒り心頭で自分の宿営地に入った。衛兵が入ってこようとしたが彼に怒鳴られて追い返された。一人で静かにしたいから、誰も邪魔をするなと言われたのだ。

しかし、テントの中の寝台のそばまで来たとき、そこに人が座っているのを見て愕然とした。

最初は自分の部下かと思い、少し腹を立てた。自分の許可なしに勝手にテントに入るとは何事かと。だが相手の手にある銃を見た瞬間、彼は凍りついた。叫ぼうとした矢先、アビンが冷笑しながら言った。「アルト大佐、叫ばないほうがいい。叫べば即死だ。アビンはお前を殺したくない。だから恐れることはない」

「アビン、どうやって私のところまで来た?本当に只者じゃないな!私は...