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2298話

振り向いた途端、軍用犬が一気に飛びかかってきた。

くそっ、やるじゃねえか！阿宾はすかさに身をかわし、その猛烈な攻撃をかわした。

訓練された軍用犬はすぐに体勢を立て直し、再び阿宾に向かって牙をむき出しながら襲いかかってきた。

今度は阿宾も回避する気はなかった。

軍用犬が自分に飛びかかろうとした瞬間、突然しゃがみ込み、犬の腹部に一撃を加えた。その勢いを利用して、軍用犬を十数メートル先まで蹴り飛ばした。犬は大きな音を立てて木に激突し、地面に落ちて「ウォン」と悲鳴を上げた。

阿宾は鯉の滝登りのように跳ね起き、犬に駆け寄った。軍用犬が立ち上がる前に、拳で頭部を強打し、その場で頭蓋骨を粉砕して絶命させた。...