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2276話

「ヴィニアは確かにアビンを神のように崇拝しているけど、彼女も馬鹿ではない。何十年も生きてきた女性で、ジオドの女でもあるから見識も広い。アビンの自信は呪術を知っているからではなく、絶対に何か裏があると分かっている。軍の内通者がいるか、彼自身が軍の情報を探り出したかのどちらかだろう」

「ハハハ、奥さん、面白いこと言うね。内通者まで想像するなんて。俺はそんなにつまらないことしないし、そんなことする必要もない。アビンのような五百年先のことも五百年前のことも知っている男には、そんな必要があるかい?」

アビンは下品に笑いながら言った。

そう言いつつも、アビンは自分が捕らえた二人の斥候と話し合うべきだと...