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2173話

まるで北朝鮮の金正恩のようだ。彼の国の女性たちは彼を見て泣かなければ、金正恩への愛と崇拝を示したことにならないのだ。ノエ夫人が昨夜感じたのもまさにそんな感覚で、だからこそ目覚めた時に満面の笑みを浮かべていた。幸せに満ちた笑顔だった。

「それで阿宾兄弟、あなたは今何が言いたいのですか?」

スーシーノは気まずそうに笑いながら言った。

彼ももちろん、この中国人が日本女性に目がないことを知っていた。阿琳の右腕左腕とも言える側近の侍女、阿巧と阿敏の二人までもが彼によって腹を大きくしたことは基地内で知らない者はいなかった。当然彼も噂を耳にしていたし、阿宾の物が特別に逞しいことも、彼に抱かれた女性は皆、...