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2172話

「先ほどの彼の登場の仕方といったら、なんて派手なんでしょう。階段を駆け下りるのではなく、飛んで降りてきたのですから。」

間違いなく、これはアビンの計算済みの行動だった。この格好良さ、このクールさで皆の賞賛を集め、崇拝させ、そして無条件の支持を得るためだ。

口を開く必要すらなく、これから先の結果を最も統一された意見として確定させることができるのだ。

しかし意外なことに、アビンは彼に祝福の言葉を述べ、当選おめでとうと言った。まさか本当に自分はやる気がなく、彼に任せるつもりなのだろうか?

「ふふ、スーシーノさん、心から当選おめでとうございます。ただ、少し疑問があるんですが」

アビンは笑いな...