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2155話

「しかし、スーシーノは彼の片腕だったことを考えれば、苦渋の決断でも愛しい義妹を彼に与えることにしたのだ」

ノイはメイを部屋に招き入れ、再び扉に鍵をかけた。メイは部屋に入るなり、男女の混じった体液の匂いを嗅ぎ取った。彼女は怪訝な表情で振り返り、いとこの顔が真っ赤になっているのを見てさらに疑念を深めた。

「義兄が亡くなって八、九日なのに、いとこは誰か男と関係を持ったの?それにスーシーノはいとこに近づく人間をみんな監視しているはずなのに、誰と関係を持てるというの?」

ノイはメイが部屋の様子を怪しみ始めたのを見て緊張したが、平静を装って尋ねた。「メイ、どうしたの?」

メイはいとこを注意深く観察...