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2134話

「義姉さん、本当に俺と一緒に来る気はないのか?この命を捨てる覚悟があるというのか?」

奈温はそう言いながら、木の棒を握りしめて二人に迫った。アメイとアチはたじろぎながら後退し、狂気に取り憑かれたような男を恐怖の眼差しで見つめていた。

「奈温、お兄さんの冥福のためにも、私たちを見逃してくれないか!あなたも早くここを離れた方がいい。基地の人たちにあなたが見つかったら、逃げることもできなくなるわ。アビンは並の人間じゃない。あなたが敵う相手じゃないわ」

「ああ、確かに俺はあいつの敵じゃねえよ。だがな、この俺が生きている限り、あいつは俺と兄貴の女に手を出すことはできねえ。お前たち二人は俺たち家族の...