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2116話

「誰がこの私を止める力を持ってるというのだ?」

この威圧感あふれる言葉にアリンは言葉を詰まらせた。彼女はアビンの実力を身をもって知っていたのだ。ノエイはアビンが怒っているのを見て、すぐに彼をなだめた。

「アビン、アリンを責めないで。彼女はまだ若くて分からないことも多いし、それに父親を亡くしたばかりで気持ちが落ち着いていないの。アビン、あなたは正直な人よ、私はあなたを信じているわ。

確かにあなたには基地全体を掌握する十分な力があるわ。だから提案があるの。一度メルセフの所に戻ってもいいけど、約束してほしいの。必ず早く戻ってきて。

リー・ジェンもアリンもまだこの数千人の基地を完全に仕切れないわ。あ...