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1990話

アビンは逃げようにも間に合わず、すぐにサニーに「向こうから人が来たぞ。誰なのか聞いてくれないか?」と告げた。

サニーは本来ならアビンに一度自分を抱かせるつもりだった。彼の目から既にその欲望を読み取っていたのだ。イワンカから聞いていたことだが、彼女だけがアビンと一緒にいる場合、三、四時間もすれば必ず彼女を抱くことになる。そうしなければ彼は我慢できなくなるのだ。今は彼の精子の入れ替わりも早いという。

だが思いがけず向こうから人が来た。彼女が目を上げて一瞥すると、少し驚いた。来た人物に見覚えがあったからだ。

「アビン、あそこにいる一人は知ってる人よ。私の夫の兄弟分で、モタイという名前。夫が死ん...