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1955話

数百メートルの葦の茂みを抜けると、また密林が広がっていた。しかし、地面は相変わらず泥だらけで、しかも蚊の数が増えていた。

だが、野生児の少女はこれらの蚊をまったく恐れていないようだった。一方、アビンの白い肌はそうはいかなかった。

蚊の攻撃目標となり、医学を学んでいる彼はこの地域の蚊が毒を持っていることを知っていたが、どうしようもなく、ただ必死に払うしかなかった。

この光景に反政府軍の兵士たちは大喜び、まるで猿回しを見るような目で彼を見ていた。

アビンの心の中では怒りが沸騰していた。くそっ、いつか必ずお前たちを片付けてやる。お前たちの女も母親も娘も、家族全員をめちゃくちゃにしてやる!

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