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1734話

心の中で言い表せないほどの幸福を感じていた。人生の大半を生きてきて、まさか息子よりも二つも年下の若い男に姫君のように愛されるなんて。彼女は自分の人生が無駄ではなかったと思った。たとえ彼との夫婦生活が一日だけだとしても、この生涯に悔いはない。そう思いながら、涙がこぼれた。

阿宾は彼女の感情の高ぶりに気づき、振り返ると案の定、感動で涙を流している彼女の姿があった。意地悪く笑いながら言った。「姉さんよ!そんな顔しないでくれよ。俺が心配して抱きたくなっちまうだろ。今のあんたはまだ体が弱いんだから、俺を焦らすつもりか?」

「ふふ、この悪い子。じゃあ帰ったら抱かせてあげるわ!もう何も気にしない。ただあ...