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170話

仕方なく、阿宾はドアを開けに行った。杨梅と杨美玲は旅行用の帽子をかぶり、疲れた様子で彼の前に立っていた。二人が安晴と同じ部屋にいて、しかも二人とも何となく落ち着かない表情をしているのを見て、杨梅と杨美玲は視線を交わし、すぐに察した。

「姉さん、早く着いたね。どうぞ入って」

阿宾は気まずそうに笑いながら言った。

「おばさん、こんにちは!杨梅おばさんですよね!はじめまして」

安晴は恥ずかしそうに前に出て、自ら挨拶した。

杨美玲は安晴とよく知り合いだったので、この様子を見るだけで安民の娘がすっかり阿宾のものになったことが分かった。ベッドも整えられておらず、ベッドサイドのゴミ箱には使用済みのティ...