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165話

「ねえお嬢さん、私と一緒に来なさい!」

女性看護師は安晴を冷ややかに一瞥すると、無表情のまま部屋を出て行った。

張媛は微笑みながら安晴に付いていくよう合図した。阿宾も行こうとしたが、張媛に制止された。

「小安、あなたどこへ行くの?女の子が中絶手術を受けるのに何しに行くの?ここで待っていなさい!あとで彼女たちが安晴をここへ連れてくるから」

安晴は阿宾が一緒に行けないと分かり、心に不安を覚え、目に恐怖の色が浮かんだ。阿宾はそんな彼女を見て胸が痛み、前に出て彼女の手を取り、耳元で囁いた。

「大丈夫だよ、怖がらなくていい。何も起こらないから。阿宾兄さんがずっと守ってあげるよ。ただの小さな手術だから」

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