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1612話

「あの頃、彪兄貴が趙棟梁についていなかったら、今の彪兄貴はなかったでしょう?そうですよね?」

阿宾は張彪に笑いかけた。

張彪は苦笑いを浮かべ、何度も頷いた。「その通り、その通り、阿宾兄弟の言う通りだ」

王社長と何社長の二人を見ると、彼らは張彪を驚愕の表情で見つめ、自分の目と耳を疑っていた。

阿宾はさらに録音したものをこの二人に聞かせた。「聞いてください。楊軍自身が肖泰は頼りにならないと知っているのに、あなたたちはまだ彼に頼るつもりですか?」

「くそっ、でも楊軍は安大がもうすぐ降格すると言って、これからは自分について来いと。俺たちを騙そうとしてるじゃないか」

「だから、どうするかはあなたたち次第...