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1516話

部屋に入るなり、田妮はさっと閂を下ろし、二人は急ぎ足で寝室へと向かい、松油のランプを灯した。

田妮はすぐにベッドに飛び乗り、「この駄馬野郎、早く、あたしはもう死にそうだったわよ!」

そう言いながら自分の服をせかせかと脱ぎ始めた。

阿宾が手を貸す必要もないほど、彼女は阿宾よりもずっと切羽詰まっていた。

阿宾のような男は、最愛の女でもない限り、特別に焦ることはない。ほぼ毎日のように花園を渡り歩き、抱ける女など山ほどいるのだから。

だが、田妮のようなぽっちゃり系美女を前にすると、やはり少し興奮する。彼女の味を知っているだけに、その快感は格別だった。

しかし、今日は前回とは違う。前回は人目に晒さ...