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14話

阿宾は熱くなった自分の頬を撫でながらも、少しも彼女に腹を立てるどころか、むしろ笑みを浮かべた。なぜなら、これは自分が散々苦労したかいがあって、やっと小娘を生き返らせることができた証だからだ。

七婆が言うには、人命を救うことは七重の塔を建てるより功徳があるというが、小娘に一発ビンタを食らっただけで何の問題があろうか!しかもこっちはあんなに長く彼女にキスもしたんだぞ!どう考えても大儲けじゃないか!

昔の人の男女は受け渡しに触れてはならないという基準からすれば、もう彼女の小さな唇にキスしたんだから、今からこの安晴は俺様、阿宾の女だと認定していいんじゃないか?

知らず知らずのうちに阿宾は安晴との...