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1325話

静音師太の目の前で、阿宾は本当に杨梦玲を抱き上げ、山を下り始めた。

杨梦玲は「大丈夫よ」と言い続けたが、阿宾はまったく聞く耳を持たず、そのまま彼女を抱えて下っていった。

二人を見送る静音師太は、杨梦玲を抱く阿宾の後ろ姿を見つめながら、心に空虚さを感じていた。

頭の中では二人が厠にいた光景が繰り返し浮かび、考えれば考えるほど辛く、考えれば考えるほど喪失感が募った。部屋に戻って二人が飲んだ茶碗をぼんやり見つめていると、自分でも驚くような無意識の行動をとってしまった。

彼女は阿宾が飲んだ茶碗を手に取り、その香りを嗅ぎ、そっと茶碗の縁を舐め、阿宾が残した茶を一気に飲み干した。飲み終えた後、彼女自身が呆...