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113話

アービンは安晴を降ろすと、息を切らしながら言った。

安晴は小さく頷いた。「うん!アービンお兄ちゃん、機会があったら会いに行くね!でも、絶対に秘密にしておいてね!」

アービンはにやりと笑った。「安心しろよ!アービンお兄ちゃんはお前を守るだけで、傷つけるわけないだろ。そうじゃなきゃ、なんでお前を助けたと思う?」

「晴ちゃん、どこにいるの?晴ちゃん……」

遠くから秋梅の焦りの声が聞こえてきた。

「お母さん、ここだよ!大丈夫だから!」

安晴は返事をし、アービンと前後して集落へ向かった。

集落の入口に着くと、秋梅が心配そうに外へ出てくるところだった。目を上げると安晴が見え、その後ろにはアービンがいた。彼...