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112話

しかし人の弱みに付け込むようで、阿宾はどうも後ろめたさを感じた。それに、彼女はさっきあの小僧とやったばかりだ。花園は汚れている。そんなの興ざめだ!

何より、安家寨はもうすぐそこだ。これから嫂の秀莲に会える。今夜の阿宾は彼女のものであって、安晴のものではない。安晴が美少女で、学生だとしても、阿宾の目には誰も嫂の秀莲にはかなわなかった。

以上のことから、今は彼女を見逃してやることにした。後でヤるのは遅くない。

「ダメだ、安晴、立ちなさい!俺は言ったことは守る男だ。あちこちで喋らないって言ったからには喋らない。阿宾兄さんの人柄を信じてくれ。確かに俺は美人が好きだが、人として筋は通す。お前はまだ...