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11話

「あたしはね、あなたのものが中に浸かってるのが好きなの。仮に私たちのことがバレても、せいぜい秀儿のお母さんに彼と何度か寝てもらえばいいだけよ!そうすれば貸し借りなしになって、彼の気持ちも収まるでしょ」

「ハハハ……お前みたいな淫乱女も気前がいいな!だがオレはそんなに寛大じゃねえ。オレは奴の女房を使っていいが、奴は俺の女房に触れちゃいけねえ。それが俺様のやり方だ、ハハハ……」

そう言うと、ガサガサと衣擦れの音がして、その後足音がビンの方へ近づいてきた。

ビンは急いで茶の木の陰に隠れ、足音が遠ざかってから顔を出してみると、案の定、村長の安大坤が安民の嫁の秋梅を腕に抱き、堂々と外へ歩いていくと...