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10話

遠くから突然、女の嗯嗯啊啊と歌うような泣くような声が聞こえてきた。

阿宾はさっき義姉の声を聞いたばかりだ。男女が行為に及んでいる時の声だと分からないはずがない。

「くそったれ、どこからか現れた野良のつがいか。俺様がすっきりできなかったってのに、お前らときたら楽しんでやがるのか?」

阿宾は口では悪態をついていたが、足はこっそりと前へ向かっていた。生中継を見て目の保養をし、ついでに玄人の男から先進技術を学ぼうという魂胆だ。

「あぁ……大坤、ゆっくりして、私まだパンツ脱いでないのよ……」

「待てないんだ!それにこの方がもっと刺激的だろ!」

「あなたったら悪い人ね……あぁ……おぉ……んっ……」

阿宾が...