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973話

二人の女性は、あの激しい振動を経験した後、ほとんど力なく、それでいて妙に色気を漂わせたポーズでシートに寄りかかっていた。

料理を運んできたウェイターは、ぐったりとした二人の女性を不思議そうな目で見つめていた。

「お料理が揃いました」ウェイターがそう言い残すと、ようやく再び部屋を出ていった。

今度はウェイターが出て行き扉が閉まると、妻は努力して立ち上がり、内側から鍵をかけた。

これでようやく話すことも行動することも、何をするにしても随分と楽になった。

妻も不満げに私に話しかけてきた。先ほどの王敏芸の言葉に対して説明をしようとしているようだった。

「今日あんな恥ずかしいものを中に入れたのは、実は全...