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917話

「お互いの関係を考えるだけで恐ろしくなるわ。やっぱりネットで知らない人のフリをして馬おじさんをからかってみようかな。

今、すごく欲しいんだけど、馬おじさんはもう寝たかしら。

全部あなたのせいよ、最近欲しくなる回数が増えてきたの。なのにあなたは残業だなんて。向こうで問題なさそうなら、早く帰ってきてよね」

苦笑いしながら承諾し、スマホの画面を開いて見つめた。

二つの寝室はどちらも暗くなっていて、馬おじさんも妻と同じようにベッドの枕元に寄りかかっているのが見える。スマホの光に照らされた妻の顔は紅潮し、この上なく興奮した様子だった。

馬おじさんの方は、元々黒ずんで老けた顔が、スマホの光の下で赤黒く紫が...