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701話

「それに、義父はもう何年も前に亡くなっていて、今は義理の父が一人いるだけよ」

彼女の言葉から、拒絶ではなく不安と恐れが伝わってきた。私はメッセージを送った。「もし、あなたの夫が同意したらどうする?不可能だとは言わないで、もしもの話」

「そんな『もし』がそもであり得ないことは置いておいて、仮に本当だとしても、妻である私が夫にそんなことを知られたら、同意しようがしまいが、生きていく意味がなくなるわ。尊厳も面目も丸つぶれよ。

これは浮気や不倫、夫婦交換ゲームなんかとは違うの。近親相姦よ。最も罪深いことなのよ」

妻はそのメッセージの後、すぐに続けて送ってきた。「ちょっと疲れたわ。また今度話しまし...