兄弟の妻

561話

「これって僕たち倫理の底線を突破したようなものじゃないか？」

私の言葉に妻は一瞬固まり、表情も妙なものに変わった。彼女もこの状況を整理できないようで、イライラして私に言い返してきた。

「成功するかどうかもわからないのに。もし成功したとしても、それは過去の出来事だから、なかったことにできるわよ。

もういいから早く寝なさい。明日私は婷姉さんと一緒に会社に行かなきゃならないんだから。もう話さないわ。あなた今日、私が帰ってくる前に婷姉さんと楽しんだでしょ？ちょうどリラックスできるじゃない。私を誘惑しないで」

妻は背中を向けて寝始めた。

私は妻との回数について考えていた。生理の関係で、この半月ほどの間に...