兄弟の妻

552話

人を誘う仕草が素敵だったが、馬婷は私の運転の邪魔になることを恐れて、すぐに手を離してくれた。

時間を確認すると、午前中は呉強と王景の妻たちと過ごし、茶室で軽く果物や点心を食べただけで、午後はそのまま会社へ向かった。

今はもう三時近くで、私もお腹が空いている状態だ。

馬婷の選んだ水餃子の店で食事をした。久しぶりの水餃子だったうえに空腹だったこともあり、今日はかなりたくさん食べてしまった。

店を出て車に乗り込むと、私は馬婷に言った。「うちに送っていこうと思うんだ。蒋月も君が今日帰ってくると知って、とても喜んでいるよ。ちょうど二人で仲良く話せるしね」

馬婷はうなずいたが、その笑顔は少し薄れ、...