兄弟の妻

517話

「今日は機嫌が悪いんですか、李社長？ずっとぼんやりしてますし、私がこれだけ持ってきたのに、あまり興味を示されないなんて」徐玲玲は忙しく動き回った後、私のオフィスの奥にある休憩室から出てきて、くびれた腰を艶かしく揺らしながら魅惑的なボディラインを見せつけ、私の傍らに来ると軽く微笑みかけた。

徐玲玲とは二言三言適当に会話を交わした。この人の顔色をうかがう能力は並外れている。私に話す気分がないと察すると、二言三言だけ言って事務所を出て他の仕事に取り掛かりに行った。私は一人、自分の思いに沈んだ。

午前中、本社側と連絡を取り、それから新たに公布されたいくつかの方針を手短に徐玲玲に渡して処理を任せた。...