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454話

今の黄石川はまさに「用済みになったら切り捨てる」という典型例だ。すべての責任を彼が背負うことになり、他の重役たちはのうのうと暮らし続け、次の責任を負わせる新しい人材を探している。

だがそれは私とは無関係の、遠い世界の話だった。しかし今や遠くない。前に立って雷を引き受け、いつでも身代わりになる役割を担う人物が、私に変わるかもしれないのだ。

コンコン。

ノックの音が鳴り、物思いにふけっていた私は突然の音に驚いた。

「どうぞ」私は心を落ち着かせ、普通を装って声をかけた。

ドアが開き、豊満な体つきで、前後に大げさなほど膨らみのある女性が入ってきた。

霞姉さんは私と視線を合わせると、少し頬を...