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419話

「私はちょうど彼女を説得しているところなのよ、あなたの小妾になるようにね、あはは。私が大奥で、彼女が小妾役ってわけ。ドラマでもそうでしょ?色っぽくて淫らな女ほど小妾に向いているんだから、婷姉さんはぴったりよ」

妻からのメッセージを見ると、文面から伝わる明るさから、昨夜の私と馬婷との一件について怒っている様子はまったくなかった。

どうやら馬婷が調教されていた時に、私が偶然彼女と関係を持ってしまったことは、私と同じように彼女も秘密にして、妻に話していないようだ。

ぼんやりとしていたその数秒の間に、「ブーン」という音と共に音声メッセージが届いた。妻からのLINEだと思い、何気なく再生した。

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