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415話

数十秒ほど経ってから、マー・ティンはようやく顔を上げ、口の中のビールを飲み込んで、私の妻を見つめながら笑いかけた。

「あなたの旦那さんが私たちのおしゃべりを邪魔したいみたいだから、彼を気持ちよくしてあげましょうか。さっきは『氷』の快感を味わったみたいだけど、今度は『火』の味を感じさせてあげて。だって、あなたのその可愛い口、さっきまで小鵬くんを味わってたでしょ?まだ熱が冷めてないはずよ、あはは」

マー・ティンの冗談めかした言葉に、妻は恨めしそうに彼女を睨みつけただけだった。それでもまだ無邪気に笑い続ける彼女に、妻は手を伸ばしてマー・ティンの胸を軽く二度撫でた。

それから妻は身を翻し、うつむい...