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364話

「だから、今はただ夢を見ていると自分に言い聞かせればいいの。

こうするのはどう?目隠しで目を覆えば、私が見えなくなるわ。そうしたら、あなたはただ横になって何もしなくていいの、いい?」妻はそう言ったが、実は部屋に入った時から、既に覚悟を決めていたのだ。

すべての主導権は妻にあり、小鵬も気づかないまま妻の言うことを聞いていた。

妻が手を伸ばし、私から渡した黒い目隠しを小鵬に付けると、彼の視界が完全に遮られた。彼の目の前から最後に消えていく光景は、妻の柔らかく微かに震える胸の膨らみだった。恐らくこの至近距離では、その先端の突起までくっきりと見えていただろう。

王超夫婦は品質にこだわる。目隠しの...