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356話

私にとって、弟子のような彼はどこか緊張感を抱いている。今でもそうだ。

彼が私と向き合う時、心の中で何が渦巻いているのかは分からない。あの雨の日、自分が興奮し、妻の尻の割れ目に股越しで擦られて果ててしまったことを思い出しているのだろうか。

今、目の前にいるこの純朴そうな弟子は、やはり私の目を真正面から見ることができないようだ。

ただ、今のところ私たち三人は表面上は穏やかに世間話をしている。今日の妻は異常なほど明るく、ほとんどの話題は彼女から始まっている。場が冷えるのを恐れているのだろう。

子供が騒ぎ出し、どうしても私の隣に座って、私の側にあるスープ料理を食べたがっている。

妻が身を乗り...