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355話

妻は口を開きかけたが、何も言わずにそのままでいた。

しばらくして、妻は慎重に二杯の滋養酒を注いで運んできた。

頬を赤らめ、少し興奮した様子で、強い催情効果のある滋養酒を弟子と私の前に置いた。

自分の顔が熱くなっているのを感じたのか、妻は少し照れくさそうに、暑いふりをして手で仰ぐしぐさをした。

「おい、こんな暑いのに、服を着替えないのか?」私は妻をからかい続けた。

普段なら帰宅したら着替えるのだが、いつもはパジャマに着替えるだけだ。私がそう言うと、妻はまた目立たないように私を一瞥し、寝室に着替えに行くと答えた。

着替えて出てきた妻の表情はやや落ち着いていた。私は彼女が着ている緩くて保守的なパジャ...