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246話

ドアが丁寧に閉められた。

私はオフィスの入り口に来て、中から鍵をかけた。それから振り返って、目の前の事務室をじっくりと観察した。

ここには何度も来たことがあるが、いつも黄石川がいる状況だった。今回は少し緊張したが、それでも辺りを見回し始めた。

オフィスの側室に入ると、一目見ただけでその空間が並外れて広いことに気づき、ベッドも豪華なキングサイズだった。心の中で、黄石川は本当に贅沢を知っているな、腐敗しきっているとため息をついた。

ベッドの足元にあるゴミ箱に目をやると、使用済みのコンドームが数個、気持ち悪いことにそのまま捨てられていた。

再びオフィスに戻った。

あちこち調べていくうちに、私の視線は...