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175話

「本当は別のお店に変更しようと思っていたんだけど、やっぱりプライベートな空間の方が、王くんや珊ちゃんみたいな刺激的な小さなやり取りや会話もしやすいからね。

でも彼らは学生だし、移動も大変だろうから、結局ここで待つことにしたんだ。」

数分が過ぎ、隣に座る妻は少し緊張して落ち着かない様子だった。とはいえ、前回王くんに体を触られた経験があるせいか、まあまあ受け入れられそうな表情をしている。

次の瞬間、レストランの入口から若い男女が歩いてくるのが見えた。

入ってきた女の子はずっと俯いたまま、男の方は辺りを見回していた。目が合った瞬間、互いの正体を悟り、若者は彼女の手を引いて微笑みながらこちらに歩...