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12話

私は急いで服を着て客室に駆けつけた。そこでも私たちと同じ状況が広がっていた。

陳勇の服は半分脱げ、蒋月はベッドの上で自分の足を抱えて座っていた。彼女の体にも星のように散らばったキスマークがあり、こちらの戦いも相当激しかったことがうかがえた。

私と陳勇は顔を見合わせ、一瞬このような状況をどう処理すべきか分からなくなった。

結局のところ、私と陳勇は幼い頃からの親友だ。

言い換えれば、本当に何かが起きたわけではない。

お互いの妻が兄弟のベッドにいるなんて、誰を責めるにしても面目が立たない。

蒋月は服にくるまり、よろめきながら部屋から出てきた。

彼女と張潔はお互いを一瞥した後、すぐに視線をそらした。

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