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1126話

私は心の中で少し不満を募らせていた。馬おじさんとはこんなに長い間の付き合いなのに、彼は私の後ろの扉に触れようとする考えすら持ったことがなかった。それなのに母は彼と一緒になってから一ヶ月も経たないうちに、体のすべてを馬おじさんに捧げてしまった。

隣に座る夫を見つめながら、負けたくないという気持ちが湧き上がってきた。とても幼稚な感情だとわかっていたが、どういうわけかそれは抑えられなかった。

数日後、夫はまた出張に行くことになった。昇進してからというもの、彼はずっと忙しそうだった。出発前、夫は名残惜しそうに私にキスをして言った。「僕がいない間、家族と自分と子供をしっかり大事にしてね」

「うん、...