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1045話

「だから私が思うに、こんな経験も悪くない。歳をとって夫婦で話をする時、振り返ってみれば若いころから老いるまで、人生で語り合うような刺激的な話題が何もなかったと気づくよりはね。人生が退屈で、まるで一目で終点が見えてしまう道のようなものだったと。

これまでの全ては型通りで、退屈で平凡で、年々味気なく、素晴らしい思い出も刺激的な記憶もない。それが私と妻の人生だとしたら、本当に受け入れがたいことだ。

ベッドから起き上がってシャワーを浴びた。この狭いけれど居心地の良い浴室を見ていると、昨夜、妻がここで入浴していた時のことが頭に浮かんでくる。あの火照るような魅惑的な体つきを見知らぬ男に完全に晒し、さらに...