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855話

「どうしたの、気分が悪いの?」劉俊剛はこの時、周香秀の上に覆いかぶさり、大きな手で彼女の胸を撫で回しながら、顔中にキスを浴びせていた。

「わ、わたし、あなた、はぁ…」周香秀は何かを言おうとしたが、結局言葉にならなかった。今さら何を言っても遅いと感じていたからだ。すでに劉俊剛とそういうことをしてしまい、彼が自分の上に乗り、自分の体を好きなように弄んでいるのを許してしまっていた。

心に込み上げる悔しさに、周香秀は泣きそうになった。彼女の頑固な性格からすれば、こんなことになるはずがなかった。

「おや、俺と一緒にいるのがそんなに辛いのか」劉俊剛はその時、笑いながら言った。

「あ、あなたが私に触...