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555話

劉俊剛はまだ就任して二日目だというのに、こんな事態に直面し、官界の複雑さを痛感していた。まだ学ぶべきことが山ほどあると実感していた。

食事を終え、ソファで少し休もうと思った矢先、ドアを閉めようとした時、柳菲が外から入ってきた。午前中の病院での出来事を、彼女はすでに聞いていたようだ。部屋に入った柳菲は劉俊剛の隣に座り、その華奢な体を彼の腕の中に預け、優しく囁いた。

「剛ちゃん、どう?本当に役人になった気分はいいでしょ?」

柳菲の愛らしい姿を見つめていると、劉俊剛の心の中に突然、強い衝動が湧き上がった。彼女をベッドに押し倒して思う存分愛したいという欲求が。

しかも、この思いを抑えきれない自分に...