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203話

「あ、義兄さん、お帰りなさい」

ソファの後ろから劉俊剛に抱きつかれても、嫁も義理の妹も少しも驚かなかった。こんな遅い時間に家に帰ってきて、太っちょの犬が吠えないのなら、それは間違いなく剛が帰ってきたということだと彼女たちには分かっていたのだ。義理の妹の張詩墨はソファから立ち上がった瞬間、短いスカートがふわりと舞い上がった。そして――。そして劉俊剛は義妹のスカートの下に、黒い毛が覗いているのを見てしまった。なんてこった、義妹はパンツを履いていないじゃないか。これはあまりにも刺激的すぎる。

義妹が自分に飛びついてくるのを見て、劉俊剛はもちろん両腕を広げ、しっかりと義妹を抱きしめた。しかし、劉俊...