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175話

禁閉室には陳龍たちが拘留されており、そこは当然、趙宇の部下が警備していた。陳建偉と楊徳勝たちが禁閉室の大門に着くと、二人の屈強な兵士が陳建偉たちの前に立ちはだかった。

「陳団長、中には罪人が収容されています。趙団長の命令で、彼の許可なしには誰も入れないことになっています」二人の兵士はすでに肩から突撃銃を下ろしていた。

「お前たち、反抗するつもりか。俺は団長だぞ、基地内でどこに入れないところがある?たとえお前の嫁の寝室であろうと、俺は入るんだ。どけ!」陳建偉はさすが団長を務める人物だけあって、一喝すると向かいの二人の兵士は少し怯んだ。

その二人の兵士は互いに顔を見合わせ、首を振った。「陳団...