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984話

「でも、あの世というのは、実際には存在しないんじゃないかな」

「だって、今の私も一応神になったわけだけど、あの世が存在するなら、冥界の神も存在するはずだよね。でも、そういう気配は全く感じないんだ」

「実は、これも私を悩ませている問題なんだ。私はこの世に唯一存在する神なのかな?」

「でも、この功徳の壺が存在するということは、少なくとも以前はこの世に神が存在していたということだよね。功徳の壺は神仙の法器のはずだし」

「そうじゃなければ、どうやって私のような神を生み出せたんだろう?」

「じゃあ、神はいるの?」秦姉さんが好奇心いっぱいに尋ねた。

「いるよ」

「神がいるの?どこに?」秦姉さんは驚いて聞...